そして、さようなら・・・

 きょうは悲しかった。
Tokyoにおいてきた愛犬クッキーが17年の命を閉じたという知らせを聞いた。昨年末から老衰による衰弱がつづき、ゆっくりと自然に眠るように息を引き取ったという。17年前といえば私が息子とクッキーとともに新しい人生を歩み始めたころ。山あり谷あり嵐ありの歳月をともに過ごした同士のようなもの。私が忙しいときはいつも息子のそばにいてくれた。そして、小さかった息子も立派に成長し好きな仕事を見つけ、私は夢の留学を果たした。私たちの道がしっかりするまで、ずっと見守っていてくれていたんだな。まるで自分の役割を知っていたように。そしてもう大丈夫と安心したのか、静かに旅立っていった。
 思い起こせば、1年半前夜中にいきなり七転八倒のひきつけをおこし、余命3日を宣告されたクッキーだった。私と息子は、寝ずに付き添い、4時間おきにモルヒネをかれの細い前足に注射した。すると、3日目の朝、クッキーはいきなり立ち上がりすごい食欲でドックフードを食べはじめた!私も息子も、ハイジの「クララが立ったー!」みたいな驚きで、クッキーの生命力に感動した。
 クッキーは、とあるドッグショーで活躍しているブリーダーのもとからうちにやってきた。ドッグショーで優勝するためには、形のいい犬同士を身内でもかけ合わせていくらしく、そのゆがみが性格にでるという。たしかにクッキーは形のいい犬で、トリミングにだすと、それはかっこが決まっていた。でも、とにかく誰にもなじまず、私以外に誰も抱き上げることができず、気に入らなければ、だれでも噛み付く扱いづらい犬だった。呼んでもこない。とにかく、マイペースで、まあうちの家族にはぴったりだった。
 そんなクッキーだったが、例のひきつけ以来、別犬となった。彼から怒りや恐れのの感情は消え去り、パーフェクトななごみ犬となったのだ。まるで仏様のようで、
一緒にいるだけでとこちらのこころも優しくなってしまう。私は息子に「あの時に、私たちの愛が届いたのねー」というのだが、彼は「単にボケたんだと思う」と。
 いずれにしても、この1年半、私も息子もクッキーのお漏らしでよごれる部屋を修行のように掃除してきた。正直、忙しいなか、家にかえってうわあ〜と思うこともしょっちゅうだったが、こちらも怒る気もなく不思議なほど愛をもってできたとおもう。最後まで、ここで暮らしてほしいと思った。大変だから安楽死なんて、ひとも多いけど、私は家族としてここにいてほしいと思った。息子も同じ意見で、わたしが渡米した後は、彼がいっさいの世話をしてくれた。大変だったと思う。こころより感謝します、ありがとう。
 老いていくことは、だれにでもやってくること。私たちはクッキーをとおして介護の大切さを、愛の大切さを学んだようにおもいます。

 ひとつの時代が終わり、そしてまた新しい時代がはじまる。

 いままで、一緒にいてくれてほんとうにほんとうにありがとう。
 いつも、息子のそばにいてくれてありがとう。
 
 たくさんの思い出を、愛を、ほんとうにありがとう、
 そして、さようなら・・・・。   合掌
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# by artaira | 2005-01-07 04:16 | ひとりごと

はじまりはじまりー ふたたび

明けましておめでとうございます!!!
本年もよろしくおねがいいたします。

こちらにきたから、はや三か月。はや〜〜。
あっというまです。

ブログも11月には立ち上げていたのですが、
いままでにたった2回の更新しか出来ませんでした。とほほ。
とにかくあいかわらず、いそがしい〜〜!
なんでやねんという感じですが、がんばってやってみるよ!ブルグ。
楽しみにね。
投稿もよろしく!
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# by artaira | 2005-01-06 16:08

Sheep Ranch

 金曜日から師匠のリンダとともに、彼女のお誕生日パーテーィをおこなうためにサクラメント近くのSheep Ranchに2泊3日の旅行にでかけた。行く途中、Rio Vistaという町で休憩をした。「すごく悲しいお店なのよ」というリンダの謎のことばとともに、「FOSTER'S BIGHORN」という店に立ち寄った。これがなんと、フォスター氏が世界で射止めた動物たちの頭だけのはく製が店の壁中におびただしく飾られているレストランだった!その数、ざっと数えてみても300はある。鹿や、ライオンをはじめ、奥のスペースには、なんと象やキリン、カバ、さいまであるのだ。大きな象の顔の下で、子連れのファミリーが楽しそうに食事をしている姿は、肉をいただかないわたしにとって、かなりの衝撃的光景だった。コーヒーも心なしいつもと違う味わいに・・・。
 感心したのは、どのはく製もとてもよく出来きていたことだ。幸せそうだったり、怒っていたり、悲しそうだったりとどれも驚くほど臨場感ただよう表情をしているのだ。まるで、生きているように・・・。
 店内を見回し、もっとも自分の部屋に置きたくないな〜と思ったのは直径25センチはあるサイの足でつくったランプシェイドだった。

 Sheep Ranchはその名のとおり羊牧場の村だ。数件の家があるが、お店は1軒もなく、古い小屋がひっそりと静かにたたずんでいる。   
 パーティ会場は、静まり返ったメインストリートの突き当たりにある、ゴールドラッシュのころに建てられた古いホテルだった。回り廊下を歩くと、床がギシギシと大きな音をたてる。いかにも西部劇にでてきそうなふるーい木造の建物だ。1軒まるまる借りてしまうのだからスケールが違う。わたしが泊ったのは、2階のピンク色に統一されたとても小さな部屋だった。ねんきのはいったベッドや鏡、壁にかけられた誰かのベルト、色あせたポスターは、何十年もまえから時間が止まったままのようだった。
 ここは、3組のヒッピーカップルが大分前に購入し暮らしていたのだそうだが、いまは貸別荘にしている。リンダは毎年ここで、大事な仲間たちとこころ休まる時間を過ごしている。
 約30人の友人たちが集まった盛大なるパーティは、ホテルにあるバーで大盛り上がりのワインのティスティング大会あり、近くのレッドウッドの森にハイキングありとどれも楽しい時間だった。
 わたしは大人のなかでひとりポツンとパソコンをしている14歳のシャイな少年グラハムに、POOLの対決を申しでた。彼のさびしそうな瞳に日本にいる息子を思いだしていた。お互いに勝ったり負けたりしているうちに、すぐにいい友達になることができた。彼の屈託のない笑顔は、わたしのちょっぴりセンチな気持ちをおおいに回復させてくれた。
 マイペースにふらりと撮影にでかけたり、自由でラフなshort trip。こちらに住んでから、こんなにゆったりと過ごせたのははじめてかもしれない。Thank you Linda,

リンダは写真だけじゃなくお料理もほんとうに素敵なのだ。すべて自分でつくっちゃうのだ。ほんとうになんでもできて、暖かい方なのだな〜〜と、わたしはますます彼女のファンになってしまった。
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# by artaira | 2004-11-20 03:10

サンフランシスコ暮らしのはじまり

10月5日にこちらに渡り早1月半がたつ。47歳にして念願の海外生活を果たしたわけだが、当然のことながら、旅とは大違い。銀行の手続きひとつでも、言葉の違いはさるこのながら、習慣や文化のギャップに毎日が驚きの日々だった。ようやく少しリズムができはじめ、暮らしを楽しむ余裕がでてきた。すべてゼロからのスタート。サンフランシスコ・ベイエリアでの暮らしを思いきり体験してみることにしよう。
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# by artaira | 2004-11-17 03:14