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Good-by New York

ニューヨーク8日間の旅もあっという間に過ぎた。いまはもうニューアーク空港をでてサンフランシスコに到着し、家にたどり着いた。昨日の晩は、ShigeちゃんKakuちんShizukaちゃん、Kurageくん、Saraとみんなで中近東料理を食べにいった。どれもすごく美味で、いままで食べたMiddle Eastenのなかで最高だった。
 友人の家にもどりゆっくりしながら、またまた話がもりあがった。数日前は、スペイン人の入植についてからはじまり、アラブ人の歴史、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教についてなど、大盛り上がりで朝まで生テレビ状態だった。昨日は、わたしたちのいた小学校の教育について盛り上がった。個人を尊重し、個性的な人間を育てるというキャッチは確かに素晴らしいのだが、そこでのびのび育つと、日本の社会に出てからのギャップに悩むというのが二人の共通した感想だった。社会にでると、どこか浮いてしまうらしい。だから、同じ仲間でかたまって同じ価値観の世界で生きている人が多いようだ。でも、世界にでるとその教育はとても有効なのだ。物怖じしないことも役に立つし、変な事は変だといってもまず問題にならない。違いは個性である事が大前提、違う事を尊重するので、ひとと同じである必要がないからだ。
 あの教育を生かす生き方をすれば人生何倍も楽しいのにねと話した。そうすれば、もっと先輩の小沢征爾さんのような世界的に活躍する人が増えるのにね〜〜と。
 自分では気がつかなかったが、そういえばそうだな〜〜と、友人と話していて思い出した事もおおかった。ここまできた私の生き方も、でる釘は打たれる日本の社会では確かにそう簡単ではなかった。自分自身でいられる写真という道を選んだ事で、自由を得ることができたのかもしれない。

彼女と話していると、時間を忘れいつも朝方になってしまう。一人世界に飛び出してニューヨークにある優秀な大学を卒業し、一時は石油のスペシャリストとして、巨大な金額を動かす仕事もしていた。世界を見ながら生きている彼女の生き方は、同級生としても人としても女性としても尊敬する。結局朝7時半まであっというまに過ぎてしまった。何時間あっても、足りない。お互いに海外で一人で暮らす大変さをいたわりながら、再会を約束した。

友達は、宝ものである。

今回のニューヨークは撮影はもちろん「友人を尋ねる」ことがテーマだったが、この8日間友人の暖かさを心底体験させていただいた。Sigemiちゃん、Sara、Asakoさん、Kakuちん、Sizukaちゃん、Kurageくん、ほんとうに、ほんとうにありがとう。
 
# by artaira | 2005-08-15 23:48

スカパラ in New York

スカパラ in  New York_c0029032_581367.jpg いまは小学校のときからの40年来の友人のアパートメントにおせわになっている。ここは、50丁目ブロードウエイ、マンハッタンのど真ん中である。窓から見える景色はまさに、「ここってニューヨーク」である。

友人はアフタヌーンティーに招待されていたので、わたしは、ShigemiちゃんとKakuちんと77丁目のフレアマーケット(蚤の市)へ出かけた。途中、Shigemiちゃんの写真仲間のSizukaちゃんから電話がはいり、セントラルパークでスカパラのフリーコンサートがあるとの情報をget、すぐにむかった。
 セントラルパークにつくと、雨が降り出した。にわか雨?と思いきや雨脚はますますひどくなり、コンサート会場入り口につく頃には、土砂降り。雨のせいか、ゲイトが閉まっていて入れない!待っている人がどんどん増えて、みんな「開けてくれ〜〜」と交渉。そのうちなんとかゲイトがひらき「Brake through!」と大喜びで会場へ。スカパラ in  New York_c0029032_5212558.jpg
 どこから集まったてきたのか、会場にはスカパラファンの日本人がいっぱいで、わたしたちもそのなかで、「なかなかかっこいいね、日本人!」なんて、いいながら。彼らのキリリとしまった音を楽しんだ。

 息子は大のスカパラファンなので、メールで自慢することにしよう。
スカパラ in  New York_c0029032_5254781.jpg


ノリノリでずぶぬれのコンサート。真っ白なジーンズも茶色にそまりなんとも素敵な体験でした。
# by artaira | 2005-08-15 00:44

ニューヨーク、その後

ニューヨークの滞在もあっという間に過ぎ明日はもうシスコに帰る。毎日こちらの友人にあったり、美術館を見たり、シスコにはない写真用品を探しに行ったり、アンティークショップを巡ったりと充実している。夜は、セントラルパークの無料イベントにいったり、それからブロードウェイのミュージカルを見たり。以前ロンドンでミュージカルにいったときはまあ、こんなもんかとおもったが、今回改めてそのすばらしさに感激した。屋根の上のバイオリン引きといえば、日本でもおなじみだが、これが、舞台装置、アクター、アクトレスのレベルの高さといい、どれもブラボーだった!ジューリッシュのカルチャーや歴史を知る事もでき、なかなか深い。いっしょにいったShigemiちゃんは、翌日偶然ジューリッシュの親子に出会い、まさに、あの内容通りで、それが今も続いていることを知ったという。
昨日は、友人のアパートメントの地下のシアターで、オフブロードウェイを見た。これも、なかなかユニークで、少し年のいったジャニーズ系の5人グループがカソリックの「アルターボーイズ」としてそれぞれの濃いキャラを演じるというもの。
 こんな催しがいたるところで毎日行われているなんて、なんて楽しい街なんだだろう!!!好きだなー、やっぱり!
# by artaira | 2005-08-14 00:03

New York

なんと、きょう私はニューヨークにいる。ニューアーク空港からマンハッタン、そしてクィーンズに住む友人の写真家 Shigemiちゃんの家にやって来た。ひさしぶりのニューヨーク。空港に降り立つと、シスコとは全く違う空気に驚いた。何かが起こりそうな、そんな予感がする街。
  ニュージャージーから、ペンステーション行きの電車に乗り換え、窓際の席に座った。蒼く沈み行く小雨まじりのトワイライトの向こうに、マンハッタンがぼんやり浮かんで見えた。静かに流れる時間。
 ペンステーションでは、Shigemiちゃんがまっていてくれた。

ステップを上りマンハッタンに出た。なんだかすごくワクワクする。

これから15日まで、ニューヨークに思い切りひたってみたい。
「こんどくるのは、もしかしたらここかもしれない」、そんな気持ちになった。
# by artaira | 2005-08-08 11:27

北米日報の取材

今日は、領事館の写真展にともない、光の神話とフォトセラピーについてこちらの新聞社の取材を受けた。ふたたび、自分のいままでの時の流れを思い出しながら、夢を叶える人生の楽しさを話した。振り返ると、昔の自分は本当に目が覚めていなかったとつくづく思う。写真を撮り始めたことで、しっかりと物事を見つめること、何を撮りたいのか、どこを見たいのか、と主体的にものごことにかかわるようになった。
 それまでの自分は「うまく暮らしていくために」と周りを優先して自分自身を隠蔽しつづけてきた。だから、体調も悪かったし、生き生きなんてできなかった。
そんなわたしが、アリゾナで一人キャンプをするまでになるとは、もちろん夢にもおもわなかった。いまは、これが本当の自分だと、かなりしっくりきている。そう、ほんとうの自分を取り戻したときに、人は幸せになれるんだなと感じる。
 真夜中、一人きりで灯りひとつないアリゾナの砂漠を車で走る事も、もう怖くはなくなった。恐れを克服していくこと・・・。これが、平和に近づく心がけだということを知っている人は少ない。それぞれのこころの「恐れ」が世の中のすべての悪を生み出し、争い、戦いを招いているのだ。
 行く前に、周りの人から「そんな、アリゾナに一人で行くなんて、命知らずだ」とか、「銃をもったの?」とか、自分の恐怖をわたしにいったひともいたけれど、実際に慎重に行動さえすれば、恐れる事などなにもない。恐れてやめにしていたら、キャンプでコヨーテの遠吠えも聞く事ができなかったし、感動の出会いもなかっただろう。自分が体験する事で、事実を知る事ができるのだ。体験はどんな知識よりも自分にとってたしかなもの。もちろん知識も大切だが、それだけであーだこーだいってても、所詮うけうりにとどまる。体験にはかなわない。本当に知るために体があるんだから。こんな体験を通して新しいワークショップの構想がどんどんはっきりしてきている。
 久しぶりに取材のなかで自分自身をフィードバックし、そんなことを思い出した。記者のKさん、お疲れさまでした。高校の現国の試験の無意味さに共感してくださりありがとう(笑)。
# by artaira | 2005-08-07 07:33