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Life is beautiful

あっというまに3月が終わろうとしている。今月最初で最後の更新だ!このところ、日本のマスコミも経済もいろいろ変動している様子。平和な日本でもなにが起こるかわからい今日この頃になった。ひごろ、世間にうとい私だが、息子の就職先が渦中の会社とあって、さすがにこのところ目をむけている。毎日なかなか身近な気分で勉強。日本時間のきょう、息子は初出社のもよう。

3月は、学生最後の春休みをかねて息子がこちらに滞在していた。3月初め、二人で、アリゾナ、ニューメキシコ、ネバダとながいながいLong Driveに出発した。
2週間の撮影旅行だったが、みごとにいろいろな思いと体験をした。ネイティウ゛アメリカンの貧しいリザベーションへの訪問、ツアーバスジャックもどきのどきどき体験、ニューメキシコでの悲しい盗難事件など、・・・・。でも、私たちにとってもっともすばらしい出来事は、お互いのいままでの誤解をわかり合い、こころから理解し合えたことだった。離婚後、わたしが、父親と母親の両方の役割をし、弱音をはかず常に前向きで明るく彼に接してきた母親像は、彼にとって安心な存在であったと同時に、それがわたしのすべてだという認識となっていたようだった。もちろん、私にも人並みに苦しみや悲しみがある。でも、離婚したときに、息子に心配をかけるようなことを見せるのはやめようと決めた。それが、離婚を選んだ親としての私の責任だと思ったからだ。

この旅は、ほとんどが車での移動。ニューメキシコまでは、ノンストップではしってもまるまる3日はかかる。アメリカは、ほんとうに広いのだ。私が撮影したいと思う遺跡まで、片道5時間なんてあたりまえ。もはや、ふたりとも「へ〜〜、近いじゃん!」ていっちゃうくらい。
24時間びったしいっしょ。×2週間だから、濃ゆ〜〜い。
以前、私が離婚した直後、息子が確か小学3年生くらいのときに、二人でオーストラリアに行ったときも、ケアンズの北から、グレートバリアリーフによりながら、ブリスベンまでの3000キロのLong Driveをしたことがある。
今回の走行距離は、5000キロに及んだ。日本列島を往復する距離だ。

旅の途中、車という狭い空間のかで、ささいなことから大げんかになった。泣きながら夜中に宿を探したことが発端となり、その翌日も長い間お互いに知らなかった出来事や、心中を語り合った。
「あなたは、何でもできて、へこたれない人だとずっと思ってた。あなたにも、弱さがあることを知って、よかった」
つらくても、同情票を集めて生きたいと思っていないだけで、でもこれは、実は日本では非常に生きにくい。みんな、かわいそうな人が好きだからな〜。

私は、子供時代につらそうな親をみるのが一番悲しかったので、自分の子供にはそうしたくなかった。だから、息子は「この人は強いから大丈夫」とおもって、なんでもわたしにぶつけてきた。それでよかったと思う。子供のときは余計な心配をしないほうがいい。その方が心が健康に育つ。ノー天気だと思っていた母親にもそんな一面があったことを知るのは、大人になってからでも遅くない。その方が、きちんと理解できるはずだ。

息子が十分に大人になったなと感じうれしく思った。
こんなことでもないと、2人で向き合うこともなかっただろう。なにせ、砂漠の中じゃあ、逃げ出したくてもどこにも逃げられないのだから。
わたしも、一人の人間としてとことん、話し合うことができたこと、そしてお互いの壁を越えられたことに、私たち親子のあたらしいスタートを感じた。

とにかく、これだけの長時間みつに息子とコミュニケーションをとることは、今後ないだろう。盗難にあった機材にも、語り尽くせない思いでがあるけれど、それらを奪われ泣き崩れた私をみて、息子が感じ得たことや、わたしの写真家活動に対する信念、夢、私たちの分かち合えた信頼関係など、すべてが必要必然であったのだろう。そして、いま、もっともかけがえのないものは、人との信頼と、真心だと深く深く感じる。このようなすばらしい体験の機会を与えていただけたことに、心より感謝!につきた。(やっぱ、前向きなのかな〜〜)

これからは、お互いに一人の人間として、それぞれの道を生きていく。わたしは、写真という表現を通して、わたしにいただいたものを多くの方々に伝えたたい。そして与えられた道を創っていこう。そして、今まで通り、息子の歩む道を見守り続けていきたい。

「何があっても僕はお母さんの味方だよ!」
旅の終わりに照れくさそうにいってくれた息子のこの言葉は、私の一生の宝物だ。最高の贈り物だとおもう。この言葉があれば、どんな険しい山も登っていくことができるだろう。また、わたしのこころに勇気が湧いてきた。

人生は、やっぱりビューティフルだな。
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by artaira | 2005-03-31 21:09 | Road Movie