サンフランシスコは、冬が梅雨。気温的には、ちょうど日本の五月雨といったところ。
意外だが、何日も降り続けることもめずらしくない。 毎日ざーざー降りか、暗く重たい空ばかりみていると、 ここはロンドンだったかなと思ってしまう。 何人もの友人が、「ロンドンはね、あの気候のせいで気持ちが暗くなるのよ」といっていた。 日照時間と人間のこころの関係性は、いうまでもない。 日照時間の少ないところは、鬱傾向がつよくなり、また、不妊症が増える。 人間だけじゃなく、太陽が当たらないと植物は花を咲かすことができない。 日陰は、絶対にからだによくないのだ。 太陽のエネルギーがあるから、命は生きていける。 梅雨の晴れ間を待って、撮影にでかでる。 写真を撮りはじめると、じめじめ気分も晴れて、 不思議とこころが元気になる。 わたしには、やっぱり写真が必要だと感じる。 写真からも命をもらう。 そして、しっかりと自分を実感できる。 きょうは、8×10のカメラをもってSonomaにいった。 Sonomaは、Napaと並ぶカリフォルニア有数のワインカントリー。 広大なぶどう畑のおね一面に、菜の花がぶどうの芽吹きよりひとあし早く、 鮮やかに輝いていた。 そういえば、こちらは、もう、桜の花もピークを過ぎた。 日本より2か月ほど早いようにおもう。 梅雨が終わると、夏ではなく、一瞬にして過ぎていく新緑の季節がくる。 住み慣れた日本とは違う季節の変化も、新鮮で心地がいい。 帰り道、夕日が落ちてからも雲を追いかけていると、小さな飛行場でセスナを見つけた。 無性にあの雲の向こうまで、飛んでいきたくなった。
by artaira
| 2005-02-19 16:54
| ひとりごと
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