ゴールデンゲイトの汽笛

 わたしの家はゴールデンゲイトブリッジから入り込んだ入り江にある。美しい上に静かなところである。Cityから家に帰り車から降りると、ハーブや草が香り、清々しい空気に包まれる。毎日、自然の織りなすアロマテラピーのなかで暮らしている。

 この辺りに住む人たちは、帰りも早く、夜7時を過ぎた頃には、みんな家で静かにすごしている。間違いなく、私が一番帰りの遅いネイバーフードだろう。わたしが帰るころには、あたりはいつも物音一つなくしんと静まり返っている。

 いまの時期、サンフランシスコは霧で覆われる。ゴールデンゲイトブリッジは、霧の中に浮かび上がり、それはそれは幻想的な光景である。
 
 今日の明け方、浅い眠りの彼方で、船の汽笛が聞こえていた。

 霧が深かったのだろう。

 霧深い夜、ゴールデンゲイトから港にはいってくる船たちは、灯台のかわりに汽笛でお互いを知らせ合う。

 深く遠くで響く汽笛の音を聞きながら、海とわたしが近いことをすごく幸せに感じた。
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by artaira | 2005-09-19 10:41
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